東洋医学の治療と西洋医学の治療 2
- 弘陽 松下
- 2020年12月21日
- 読了時間: 2分
病気とは何でしょうか。
西洋医学、東洋医学ともに、「何かの原因があり、体に様々な症状が現れること」を「病気」としているようです。
具体的にいうと、西洋医学では
「ウィルスや細菌」が体に入り「発熱した、化膿した」
あるいは
「重いものをもったり何かにぶつけた」ことで「身体に傷ができた、筋肉を痛めたり、骨が折れたりした」
「原因が良くわからないが、臓器に傷や出来物ができた」
といったことになります。
その治療法は
「ウィルスや細菌をやっつける」
「熱を下げたり、化膿をおさえる」
「傷を保護したり、骨や筋肉、臓器の損傷を治す」
「出来物を取り除く」
などで、薬や外科的な治療になります。
こうなると「ケガの治療」という印象を受けますが「原因がはっきりしていて、出た症状毎に治療する」「原因はわからないが、体に出来た異物を取り除く」のが西洋医学の治療の特徴と言えます。
東洋医学では、「原因がどのようなものであるか、それが体にどのような影響をあたえているか」「体にどのような変化が起こっているか」を調べます。
「体にどのような変化が起こっているか」とは、
「症状は体の外側か、内側か」
「穏やかな症状か、激しい症状か」
「どこが弱っているか」
「どこが荒ぶっているか」
「どこに熱があるか」
「どこが冷えているか」
というようなことです。
その治療法は
「外側の症状」とは、概ねキズや皮膚炎などで、このような場合には患部に直接、鍼やお灸をしたり、軟膏を塗ったりします。
「内側の症状」とは、概ね臓器の問題なので、ツボを使って鍼やお灸をしたり、漢方薬を処方したりします。
「穏やかな症状」とは慢性的なことが多く、体が弱っているので、元気になるように治療を行います。
「激しい症状」とは急性の場合が多く、熱や痛みを取るような治療を行います。
「どこが弱っているか」に対しては、弱っているところを元気にする治療を行います。
「どこが荒ぶっているか」に対しては、荒ぶるところを鎮める治療を行います。
「どこに熱があるか」に対しては、熱のあるところを冷ます治療を行います。
「どこが冷えているか」に対しては、冷えているところが温まる治療を行います。
「原因がどのようなものであるか、それが体にどのような影響をあたえているか」については次回にお話したいと思います。
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