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二十四節氣と四季の区切り方 2

  • 執筆者の写真: 弘陽 松下
    弘陽 松下
  • 2023年6月24日
  • 読了時間: 3分

皆様、こんにちは。或いは、こんばんは。


今回は、

二十四節氣と四季の区切り方、

の二回目です。


「立春、立夏、立秋、立冬」は

季節の始まりとして


「冬至、春分、夏至、秋分」は

陰陽の割合の推移がわかり易い基点として


それぞれ定められ、

合わせて「八節」としました。


更に

八節の間に二つずつ節氣を設けていきますが、

これらは「節氣」と「中氣」に分かれ、

節氣→中氣→節氣→中氣…

の順で巡っていきます。


節氣は主に季節の変化を表し、

中氣は主に陰陽の割合を示しています。


「四立」は節氣、

「二至二分」は中氣に含まれます。


ちょっとややこしいと思いますので、

四立である「立春」の前後を見てみます。


立春の前は「大寒」で、

立春の次は「雨水」です。


立春は「節氣」であり、

大寒と雨水は二至二分と同じ「中氣」です。

大寒も立春も雨水も、

それぞれ約十五日間である、

として見てみましょう。


立春を現在の暦で表すと

二月初旬となります。

「立春」の前の

「大寒」の約十五日間は

とても寒い時期で、

陰陽の割合は「四陰二陽」

とされています。


つまり、

陰の割合が陽の割合よりも多いので

寒さが厳しい

ということに為りますが、

冬至を過ぎていますので、

陽が基本となり、

寒さの中にも芽吹く準備が進んでいる季節

ということを表しています。


また

「大寒」を含めた「立春」の前十八日間は

「土用」と呼ばれ、

冬の気が極まり、

一番冬らしい時期となります。


この大寒を受け

「立春」は春の兆しが見えだす時期

ということになります。


「立春」の後の

「雨水」の約十五日間では、

氷雪が若干溶け出したり、

寒いながらも雨が混じったりして、

少しずつ寒さが緩んでくるのが感じられます。


雨水の陰陽の割合は

「三陰三陽」とされています。

つまり

陰と陽の割合が同じ、

ということなのですが、

大寒同様、陽が基本となっていますので、

いよいよ芽が出る直前となっている季節、

ということを表しています。


整理してみると

「立春」の約十五日間を境として

陰陽の割合が

「四陰二陽」から「三陰三陽」へと推移し、

大寒と雨水の間にある立春で

春を迎える準備を始める、

ということが見て取れます。


ちなみに「土用」とは

「各季節の氣が極まり次の季節へ移ろうとする時期」

とされています。

具体的には、

立春の前十八日間は冬の土用、

立夏の前十八日間は春の土用、

立秋の前十八日間は夏の土用、

立冬の前十八日間は秋の土用

となっています。


「土用の時期を経て四季は移ろいゆく」

という法則を

人々は長期的な観測から見出したのです。


このように、

二十四節氣は

季節の変化と陰陽の割合の推移を

ごとに表した暦です。


これらのことは当時の中国のお話なので、

季節感が日本とは若干異なりますが、

太陽が昇り沈む方角は一緒であること、

陰陽の本質という点で

中国と日本に変わりはないことから、

日本でも使用されるようになりました。


今回はここまでです。


次回からは、

季節の変化とそれに伴う気象の変化による区切り方、

というお話をいたします。


皆様の健康のために

精一杯施術させていただきます。


弘陽はり灸院を、

どうぞよろしくお願いいたします。


6月24日

二十四節気:夏至

(6月21日~7月6日)

七十二候: 乃東枯

(6月21日~26日)

(なつかれくさかるる)


弘陽はり灸院 院長 松下 弘陽

 
 
 

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