昼と夜の長さを基準とした四季の区切り
- 弘陽 松下
- 2023年6月1日
- 読了時間: 3分
皆様、こんにちは。或いは、こんばんは。
今回は、二つの四季の区切り方、
のうちの一つ目として、
昼と夜の長さを基準とした四季の区切り、
についてお話しいたします。
昼と夜の長さを基準とした四季の区切りとは、
太陽の動きとそれに伴う陰陽の割合の推移で区切ったもの
と言えます。
大きく、
「夏至から冬至までの陰が基準となる時期」と、
「冬至から夏至までの陽が基準となる時期」
と云うように分けられます。
更にそれぞれ、
「陽が陰よりも多い時期」
「陰が陽よりも多くなる時期」、
に分けられます。
陰と陽を夜と昼に置き換えて
もう少し詳しくお話いたします。
一年を通して太陽の動きを観察してみると、
昼の長さが一番長い日と、
一番短い日、があることがわかりました。
陰と陽の割合のお話をしたいので、
昼が一番短い日を夜が一番長い日とします。
昼が一番長い日が夏至と呼び、
夜が一番長い日が冬至と呼ぶようになりました。
更に観察を続けると
夏至を境に昼の時間は段々と短くなり、
冬至を境に夜の時間が段々と短くなる、
ということがわかりました。
また、昼と夜の時間が
だいたい同じになる日が
一年に二回あることがわかりました。
整理しますと、
太陽の動きを観測した結果、
夏至を過ぎると夜の時間がだんだんと長くなるので
「夏至から冬至は陰が基準」となり、
冬至を過ぎると昼の時間が段々と長くなるので
「冬至から夏至は陽が基準」となる、
という法則を見出し
夏至で陽の最盛期を過ぎ、
冬至へ向かうに従って陰の割合が増えていく、
冬至で陰の最盛期を過ぎ、
夏至へ向かうに連れ陽の割合が増えていく
ということがわかりました。
更に、
冬至と夏至の間にある
昼と夜がだいたい同じ長さになるところを
春分と呼ぶようになり
冬至から春分にかけての昼夜の変化と
春分から夏至にかけての昼夜の変化
を比較することで
冬至から春分は
陽を基準として陰の割合が陽よりも多く、
春分から夏至は
陽を基準として陽の割合が陰よりも多くなる
ということがわかるようになりました。
同じように、
夏至と冬至の間にある
夜と昼がだいたい同じ長さになるところを
秋分と呼ぶようになり
夏至から秋分にかけての昼夜の変化と
秋分から冬至にかけての昼夜の変化
を比較することで
夏至から秋分は
陰を基準として陽の割合が陰よりも多く、
秋分から冬至は
陰を基準として陰の割合が陽よりも多くなる
ということがわかるようになりました。
この「夏至、冬至、春分、秋分」を
「二至二分」として定め、
一年の陰陽の割合の推移を知る基準としました。
今回はここまでです。
次回は、昼と夜の長さを基準とした四季の区切り、の2回目です。
皆様の健康のために精一杯施術させていただきます。
弘陽はり灸院を、どうぞよろしくお願いいたします。
6月1日
二十四節気:小満
(5月21日~6月5日)
七十二候:麦秋至
(6月1日~5日)
(むぎのときいたる)
弘陽はり灸院 院長 松下 弘陽
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